今月のゲスト | 下北沢一龍へ行こう!

下北沢にあります中華そば専門店「一龍」に友人、知人、初めて会う人誰でも招いてラーメンを一杯食べていただき感想文を頂戴する企画。
2001,10 ホッタコージ氏
ホッタコージ氏これまでの私のラーメン暦
ひたすら豚背脂がスープに所狭しと浮いているものを好んで食してきました。今回のシドニーからの帰国で、千駄ヶ谷ホープ軒、巣鴨千石自慢ラーメンなどをノスタルジアも手伝い食しました。そこで池ポンちゃんの案内で下北沢一龍へ。

店外観
中華そば専門と看板に銘打っているだけあって、ラーメンだけで勝負という雰囲気十分。出前はしていないと思うが、店頭にスクーターが置いてある。

店内
カウンターだけで10数席程。混んでいる。皆、外の雑踏から解放され、自分の目前にある丼と自分の味覚の世界に集中している感じ。
作る、食べる。その気さくで且つ真剣勝負といった雰囲気の中、明らかに皆がそれぞれの感覚を楽しんでいる。カウンター越しの料理場はスタッフがお互い腰を引いてやっと擦れ違える程のスペース。
無口でにこやかなオヤジさん。できるまで上手にコミュニケーションしてくれるオカミさん。気さくでよく気が回って動く感じの女の子。スタッフがフル回転しているようで、それもあるのか、一杯550円という嬉しい料金。
スタッフが自分の仕事に誇りを持って、且つそれを客に押し付けないでホスピタリティーに徹する、気持ちがいい。
客もそんな雰囲気を察するのか、食べたら礼を言って、そしてその大半がまた来店することを約束し、パッと店を出て行く。需要と供給の潔く、またさっぱりした関係。餃子かなんか先ず出してもらって、ビール飲んで、タバコ吸って、野球中継かなんか見て、なんかだるいよな。そんなの居酒屋か小料理屋ですれば良い。ラーメン屋って、こうでなくちゃね。

ラーメン
器:白の陶器。 中サイズ。カウンター上部に置かれる。寿司屋のカウンターに座った時の快感と似ている。

箸:普通の割り箸。割る瞬間が、これから食べるという儀式でもある。

レンゲ:丁度良いサイズで、さりげない。
スープ:豚骨と鳥ガラで、豚背脂は浮いていない。薄い黄土色(黄金色とも表現できる)で、わずかにとろみが感じられる。しっかり濃厚で、それでいて後味さっぱり。決して豚、鳥の臭みはなく、全体がまろやか。

時折、すすった後に、香りを鼻から抜いて、スープの少し野卑で且つ上手くブレンドされた品にある味わいを楽しむ。嬉しい恍惚の10分間の始まりを告げた。

具:長ネギ適量、メンマ適量、モヤシ少々、チャーシュー3枚、紅ショウガ少々
具詳細:好みはシンプルな具。3大具は長ネギ、メンマ、チャーシュー。 
長ネギ:程良くスープに浮いている。 
メンマ:甘すぎずしょっぱ過ぎず、色はスープよりやや黄色がかっている。歯応え良し。妙に筋っぽ過ぎず、柔らか過ぎず。チャーシュー:薄切り目で、肉の一角に脂肪部少々。部位はモモかな?脂肪の旨みに媚びていない、誤魔化していない。少しかじって、その上手く味付けされた赤み部の香ばしさを口中から鼻にかけた辺りに残しながら、敢えて少し慌てて麺をすすって、口中のミックス感を楽しんだり。

モヤシ:スープの力強さを中和。少し湯がいた感が丁度良い。麺を掬い上げる時に、長ネギと共に適量、麺にくっついてくる。麺のシコシコ感と長ネギの鼻少し刺激ツーン感、そして同時にモヤシの少しへなったシャリシャリ感。ラーメン一杯に栄養を求めないが、少しでもモヤシの歯ざわり、香りにバイタミンCを取り敢えず取っている感が感じられるのは、悪くない。こってりテイスト中の箸休めにもなる。

紅ショウガ:博多ラーメンが思い出される。こってりスープを中和する感じで、実に合う。紅ショウガの赤い色、味が程良くスープに広がり、スープの色に深みを与えるのと同時に、一口一口が新鮮になる。お好み焼きや焼きそばに入れられるショウガと同様、味覚、食欲を増進する。

麺:淡黄色。かん水臭さは感じられない。歯応え最高。麺のシコシコ感は、ラーメンに限らず麺(面)食いにはたまらん。程良いちぢれがスープや具を絡め取る。

食感総括
力強く、優しく深い。まさに男性と女性が渾然と混じり合った両性的な魅力。なんとも慈悲を感じるテイスト。全体的に、非常にまとまりのあるラーメンで、スープにみっちり背脂の浮いているような一品と異なり、毎日一杯余裕で食える、そして食いたい。


ホッタコージ

| 2001,10 ホッタコージ氏 | 18:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
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