今月のゲスト | 下北沢一龍へ行こう!

下北沢にあります中華そば専門店「一龍」に友人、知人、初めて会う人誰でも招いてラーメンを一杯食べていただき感想文を頂戴する企画。
2006,03 シンゴちゃん
シンゴちゃん下北沢に美味いラーメン屋があるらしい。

情報提供者のI氏は「喰えばわかる」と呟き、不敵な笑顔を浮かべながら下北沢の人ごみをズンガズンガと進んでいく。

味を評する目的でラーメン屋に向かうのは、若かりし頃、タウン誌でラーメン特集を作って以来。1日に4件のラーメン屋を取材し、4件目で腹のメモリが限界を迎え、取材メモに「おなかがいっぱい」という味もくそもない寸評を書き残してしまった苦い記憶が甦る。

…など、ボンヤリ考えているうちに店に到着。「一龍」と書いてある。なかなか盛況のようで、5分ほど待ってから店内へ突入する。

カウンターに座ると、I氏が「ママ」と呼ぶ人が登場。世の酸いも甘いも全て味わったかのような風格、尽きることのないマシンガントーク……「ここはゴールデン街か!?」と錯覚しそうになる。

さっそく中華そばを注文する。隣りに目をやると、ゴツイ兄ちゃんが一生懸命、麺をすすっている。その「ゴツさ」と「一生懸命さ」のミスマッチ具合に、心が妙に優しくなっていく。

中華そば到着。スープが金色である。この色味は、何年か前に流行った和歌山ラーメンに似ている。肩越しにI氏の強烈な視線を感じるながら、とりあえずスープをひと口。思った以上にサラっとしたスープだが、コクが凄い。口内をコラーゲン的なものでコーティングされるこの感触は…一拍おいてコメントする。

「豚骨醤油ですね?」

「うんうん、まあ鶏ガラも効いているけどね」

I氏がニヤニヤしながら答える。この「わっかんねーだろなぁ、うんうん」的な表情が、さらに敗北感を際立たせる。隣りのゴツイ兄ちゃんも自分をチラ見している(ような気がした)。

ちくしょう……まあいい。どんどん喰らおう。十分にスープが絡んだ麺、もやし、紅ショウガを一気に喰らう。そしてまたスープへ。麺。麺。スープ。麺+もやし。チャーシュー。スープ。スープ+紅ショウガ。チャーシュー。麺。麺…もう、隣りのI氏の存在も忘れ、ひたすら喰らう。ラーメンは一気通貫で喰らうのが礼儀である。I氏が気を使っていろいろ話をしてくれていたが、「ええ、ええ」と答えていたものの、実はほとんど頭に入っていない。

完食。印象に残ったのは、とにもかくにもスープ。陳腐な表現で恐縮だが「クセになる」味。どんぶりを両手で持って、胃袋にスープをガンガン流しこんだのは久々である。

一息ついて、店内にあるテレビを見てみると、フィギュアスケートの荒川嬢を特集していた。「一躍、時の人になったなぁ」などとひとりごつ。するとママが何を思ったか「イナバウアー!」とのたまいながら、アクロバチックな体勢でつり銭を手渡しているではないか! そして一言。

「荒川さんもまだまだねぇ〜」

このママ、凄ぇ!


シンゴ

| 2006,03 シンゴちゃん | 18:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
CATEGORIES
モバイル
qrcode
LINKS
PROFILE